母のウールの着物をリフォームして、役だちグッズを作ってみました。
裾の部分からマスクとポシェットを作ろうかな~
袖も短すぎたから、長くしてみようっと。
母の普段着のウールだから、失敗しても気兼ねなし
【A】水屋着を作ります。水屋着とは茶道をする際、エプロン代わりに着物の上に羽織るものです。
①先ずは、袖をほどいて、身頃と袖の中に縫い込んであった折り返し分を引き出し、「裄(ゆき)」を長くします。「裄(ゆき)」とは、首の後ろ真ん中のグリグリから手首までの寸法(長さ)です。
★着物はリフォームに最適!!
母は身長148cmの小さな人でした。それで、長く余った部分は中に折り込んであります。着物に使れる反物(たんもの)の幅は、38㎝です。ですから、体の小さい人の場合、長くて要らない部分は切り取らず中に縫い込んであります。出来上がっているのに、余分の布は中に搭載されている、正にリフォームに最適、再生可能なのです。
➁次に、「おはしょり」の長い部分を切る。
「おはしょり」とは、女性用の長着において腰のあたりで布を折り上げ帯の下側に織山を出してちょうど良い丈にする着方、またその折り畳んだ部分のこと。「お端折(はしょり)」とも表記する。「端折る(はしょる)」という動詞は、この意味から転じて「話をかいつまんで手短にする」という意味を持つようになりました。
結び紐を外側に2か所、内側に2か所
計4つ、作って縫い付ける
③上前(うわまえ)と下前(したまえ)を結ぶ紐(ひも)を作り、身頃に縫い付けます。。
上前(うわまえ)とは、着物の前を着た時に上に重ねる側、つまり外側にくる部分。 下前(したまえ)とは、下に隠れる側、つまり内側にくる部分のことです。
身頃に紐付け
袖にゴム入れ
④袖にゴムを通します。
袖は仕事がし易いようにゴムを入れます。
これで、水屋着の完成です。よって、中の着物全体が汚れる心配なし!裏方の仕事に母もいつも
付き添ってくれます。名実共に強い味方です。
【B】マスク
上は外人風、下はお魚風のマスクです。
【C】ポシェット
スマホ専用のポシェットです。スマホはどこに置いたのやらいつも探すのが大変です。なので、専用のポシェットは重宝します。茶室の掃除機掛けの時、スマホをぶら下げイヤホンをしてルンルンとお掃除ができます。
水屋着とマスクとポシェットの出来上がり!
ここまで、所要時間はざっと6時間でした。早く着たいなぁ~と思っていたら、急に暑い日が続き
まだ袖を通していません。来る秋にデビューかな~。楽しみ楽しみ!!
※追伸
【D】単(ひとえ)の夏大島もリフォーム
この大島つむぎの袖も長くしました。大島なので(
高級と言う意味)自分でお直しはちょっと緊張しましたが、2回目とあって短時間で上手くできました。
着物のリフォームは、何より「生地にハサミを入れずに済むので安心してできる」という利点がよく分かりました。これまで、業者さんにやってもらっていた丈直しが自分でできるのかも~?
今度は、大島つむぎをこの水屋着の要領で、コートにリフォームしてみようと思います。
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